■日時: 1月15日(火) 18時30分(18時開場)
■場所: 明治大学リバティタワー 16階 1166号教室
http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html
千代田区神田駿河台1-1
中央線 御茶ノ水 徒歩 3分
東京メトロ千代田線 新御茶ノ水 B1・B3出口 徒歩 5分
都営三田線 神保町 A5出口 徒歩 5分
■入場料(資料代): ¥800
※予約は不要です。
■主催:
・「イスラエルの平和運動は今――アダム・ケラー講演会」実行委員会
・社会思想史研究会
2012年11月、イスラエル軍は、ガザ地区に猛砲爆撃、170人を殺し、1300人以上に重軽傷を負わせました。8日間続いた「防衛の柱」作戦です。停戦後の同月29日、パレスチナが、国連総会の圧倒的多数で「オブザーヴァー国家」の地位を認められると、イスラエルは、その「報復」と称して、エルサレム包囲網を完成させる、新たな入植地建設計画を打ち出しました。EU諸国は、この動きに危機感をつのらせ、英仏など数カ国が駐イスラエル大使召喚という異例の抗議を行いましたが、イスラエルのリーベルマン外相は、EUのやり方を「ホロコーストの犠牲者を見殺しにした第2次大戦中の連合軍にも等しい」と逆襲、強硬策を進める一方です。
こうした一連の政策は、残念ながら、イスラエル人の多数派に支持されています。確かに、イスラエルでも、ガザ攻撃に抗議し、パレスチナの「オブザーヴァー国家」国連決議を支持するデモや集会ありました。しかし、最近の世論調査によると、2013年1月のクネセト(イスラエル国会)選挙で、右派・宗教派連合が引き続き圧倒的優位を維持すると予想されています。
なぜか。イスラエルの平和運動は、占領継続、軍事優先、入植活動加速などに対し、どのように向かい合ってきたのか。なぜ、イスラエルの右傾化を止めることができないのか。正義と道理に基づく平和は、どうすれば実現できるのか。今回来日する、イスラエルの平和運動「グーシュ・シャローム」のスポークスマン、アダム・ケラーさんの話を聴きたいと思います。
アダム・ケラーさんは、徴兵拒否や軍隊内の反戦活動で投獄されたこともあり、イスラエルの社会と政治、平和運動の歴史にも詳しいジャーナリストです。彼の属する「グーシュ・シャローム」の前身は、元クネセト議員でジャーナリストのウリ・アヴネリ氏や、軍人から平和活動家に転じた故マティヤフ・ペレド将軍らが設立した、Israeli Council for Israeli-Palestinian Peace です。1967年占領地からの完全撤退、パレスチナ独立国家との2国共存、イスラエルを「ユダヤ国家」と定義づけることに反対し、パレスチナ難民の帰還権については、交渉で解決――などの原則を掲げています。
イスラエルの平和グループの中でも少数派ですが、それだけに、問題の核心にせまるお話が聴けると期待できます。ぜひご参加ください。
【講師 アダム・ケラー氏】
1955年生まれ。イスラエルのジャーナリスト、平和活動家。1993年に誕生したイスラエルの平和団体「グーシュ・シャローム」(Gush Shalom)のスポークスマン。同機関紙“The Other Israel” の編集長。1988年には、イスラエル軍の戦車や軍用車に反戦スローガンを書き、3ヶ月間投獄。1995年、Israeli Council for Israeli-Palestinian Peace(グーシュ・シャロームの前身)が「多田謡子反権力人権賞」(1989年創設)を授賞した際、その代表として来日した。主著、Terrible Days: Social Divisions and Political Paradoxes in Israel (CYPRES Amstelveen 1987)は、シオニズムと、このイデオロギーを基盤に建国されたイスラエルの社会・政治を分析、国内の平和運動についても紹介している。
【問い合わせ先】
・アル・ジスルー日本とパレスチナを結ぶ(略称:JSR)
jsr@ksn.biglobe.ne.jp ☎ 090-2167-4802
・ミーダーン〈パレスチナ・対話のための広場>
midan.filastine@gmail.com